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お知らせ

2012年1月31日火曜日

植物とマグネシウム(その1)

作物肥料の3大栄養素は窒素(N)、リン酸(PO4)、カリウム(K2O)ですが、その次に重要とされる栄養素のひとつとしてマグネシウム(MgO)が挙げられます。

マグネシウムは植物に対する様々な働きがありますが、本日は植物の“葉緑素”に対する効果を説明します。

葉緑素は光合成の機構において光エネルギーを吸収する働きがあり、化学名は「クロロフィル」と呼ばれています。クロロフィルは植物や藻類など品種により多少異なる構造物のものが数種類ありますが、基本の分子式はC55H72O5N4Mgとされています。また、構造式は以下の図となります。


分子式、構造式を見てもわかるように、葉緑素の構造の一部、中心を担っているのがマグネシウムとなります。

また、葉緑素はその名のとおり植物の“緑色”の素となるもので、マグネシウムが不足すると、葉緑素が衰え、植物の葉が黄色くなる即ち「マグネシウム欠乏症」の状態となります。
葉緑素が衰える、そして光合成が不十分な状態となると、糖やデンプンの生成に支障をきたし、果実や野菜など作物の出来に影響を及ぼします。

このようにマグネシウムは植物の葉緑素を形成する上で不可欠な物質であります。